千葉大学医学部附属病院が健康管理共有アプリの提供を開始

国立大学の医学部附属病院が健康管理をはじめとする各種データ管理をするアプリの運用を開始した。テレビCMで見かけることの多いTISインテックグループとの共同開発。医療機関の導入はどこまで進むのか。

千葉大学医学部附属病院は、健康管理と情報共有システム「ヘルスケアパスポート」を28日より開始した。2年前まで運用していた同システム「SHACHI」が名称を変更、リニューアルしたもの。病院側の電子カルテと患者側の手入力による健康情報の管理機能から運用を始め、最終的にはお薬手帳や衛生検査、クラウド型の電子カルテにも対応していくという。

出典:千葉大学医学部附属病院

ヘルスケアパスポートでは、日々取得するバイタルや生活習慣などをメモにして記録。医療機関での受診の際にそれまでの体調に関するデータを提供することで、医療従事者が診察室外での生活リズムなどを把握し、診察することができるようになる。
なお、編集部でアカウントを作成してみたところ、登録の際はメールアドレスの認証と携帯電話番号の認証の2要素認証を行う必要があることがわかった。

アカウント登録後の初期画面。「バイタル」では日々の健康データを、「問診メモ」では自分で認識している健康情報を記録できる(一部加工しています)

ヘルスケアパスポートの前身となる「SHACHI」は2016年5月に運用を開始したが、セキュリティ上の観点から2年後の2018年に停止していた。再スタートを切ったヘルスケアパスポートはTIS社との協業により開発した。

出典:千葉大学医学部附属病院

千葉大学医学部附属病院:https://www.ho.chiba-u.ac.jp/index.html
TIS:https://www.tis.jp/service_solution/healthcare-passport/