EPARKがインフルエンザ予防接種のオンライン予約受付を開始 全国5100のクリニックが登録

10月に入り、新型コロナウイルスの感染再拡大が懸念されるなか、インフルエンザの予防接種のオンライン予約が始まった。クリニックでの待ち時間が感染につながると危惧する人も少なくない。インターネットサービスを賢く利用し、感染リスク軽減に努めたい。

全国の医院・クリニックの検索・予約受付・口コミのサイト「EPARKクリニック・病院」を展開するEPARKは1日から、インフルエンザ予防接種のオンライン予約の受付を開始した。新型コロナの感染拡大防止の観点から受診控えが進む中、インターネットで事前に申し込んでおくことでクリニックでの滞在時間を減らすことがねらい。同サイトで予約・接種をしたユーザーにはポイント特典も付与される。

出典:EPARK

従来はEPARKの登録会員のみ予約を受け付けていたが、今回始まったインフルエンザ予防接種に関する予約については会員の家族も同時に受け付ける。この冬に新型コロナウイルスとインフルエンザウイルスが同時に感染拡大した場合、医療機関が逼迫する可能性を鑑み、積極的な予防接種を広く訴えていく。

定期接種対象者とされる65歳以上の高齢者の接種が優先される今月は、26日以降に一般の接種希望者が急増するとみられ、同社が行ったアンケートでも、クリニック内での待ち時間が感染リスクにつながると懸念するユーザーは8割にのぼることがわかっている。

出典:EPARK

EPARKクリニック・病院:https://fdoc.jp/

韓国製使い捨て体温ステッカーが日本で発売開始 1枚あたり約25円 クラウドファンディングで

皮膚に貼っておくだけで常に検温ができるステッカーが発売される。韓国ではすでに行政府機関で導入されているという。自身の健康管理だけでなく、第三者への安心材料として商業施設が導入することも考えられる。

体温を3色で識別することのできるステッカー「Dr.Tempzone+」(ドクターテンプゾーンプラス)の予約販売が、クラウドファディングMakuakeで開始された。公共のエリアで仕事をする利用者は対外的な安心材料の一つとして、またセルフチェックにも役立つことができるとしている。価格は1枚あたり25円で、6セット(240枚)から受け付けている。

出典:株式会社UNIVERSE

Dr.Tempzone+は貼るだけで体温をモニタリングすることのできる、1日使い捨てのステッカー。貼り付け部の温度が35度以下の場合はネイビー、37.5度未満はパープル、そして37.5度以上になるとピンクに、それぞれステッカーの色が変化する。日々の検温の手間を省き、また接触を避けながら視覚的に体温のチェックをすることができるため、商業施設やスポーツ施設、イベント会場等での導入を見込んでいるという。

出典:株式会社UNIVERSE

なお、この色変化の正確性については、ドイツTUV社の認証を得ており、また粘着剤においても絆創膏と同じ素材を使用し、海外の試験期間「KTR」での非刺激性検査をクリアしているとのこと。韓国政府機関でも採用されているという。輸入元はUNIVERSE社(東京・千代田)。

Dr.Tempzone+ クラウドファンディングサイト:https://www.makuake.com/project/dr_tempzone/

マスクによる肌荒れは耳の後ろや唇にも 手荒れは昨年比1.5倍 コロナ禍の通院に不安依然続く

ユースキンは14日、8月末に実施したコロナ禍における春夏の肌トラブルに関する調査を公表した。秋冬の肌トラブルに代表される「手荒れ」が昨年比1.5倍に、マスク着用による肌トラブルは1.8倍に増加している。マスクの紐による耳の後ろの肌荒れが2倍、唇の荒れも1.7倍と、その影響は顔全体に及んでいる。

出典:ユースキン

マスクによる顔の肌荒れは女性が男性のおよそ倍近くで、特に15歳から29歳の女性は2人に1人が経験しているという。さらに敏感肌の人はそうでない人に比べ、3倍となったことも明らかにした。

出典:ユースキン

マスクやサポーターなどの販売をしているTENTIAL(東京・渋谷)では、マスク着用時、「顔に合ったサイズ」「ゴムの強度」「ゴムのかける位置」の3つのポイントに気をつけるよう提案している。(TENTIAL:マスクで耳が痛いときはどうする?痛みの原因や対処法を紹介

手荒れが進行すると手湿疹の症状も

また、コロナ禍の中で手洗いの習慣に加えてアルコール等による手指消毒が日常となったことで、手荒れの症状を訴える人も増加している。千里中央花ふさ皮ふ科(大阪・豊中)は手荒れの原因を次のように考察している。

“石けんによる手洗いや、アルコールで手が乾燥して、皮膚バリアが壊れ、ひどいときには手湿疹になります。

肌の表面の角質層はバリア機能という、水分が皮膚から逃げないように、肌に潤いを保つ役割があるが、手洗いなどで傷ついてしまうと、角質層がはがれ、水分が逃げてしまい、肌が乾燥し、バリア機能が低下してしまう石けんの洗い残しや手洗い後の水分の不適切な拭き方なども関係していると考えます”

出典:千里中央花ふさ皮ふ科(https://hanafusa-hifuka.com/handwash/

コロナ禍において、医療機関の受診を控える傾向は全国で起こっている。厚生労働省の統計では、ことし5月の患者数が前年比で2割減少した。なお本調査においても全体の7割が不安を抱えているという。我慢をするのではなく、事前に医療機関へ問い合わせをするなどの対策をして、症状が悪くなる前に受診することも考えてみてはどうだろうか。

ユースキン プレスリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000062511.html

TENTIAL:https://tential.jp/

千里中央花ふさ皮ふ科:https://hanafusa-hifuka.com/

朝型は痩せて夜型は太った自粛期間 生活リズムに大きな変化 あすけんと早大の研究グループが発表

自粛により夜型の生活リズムになる若者が増加。体重も夜型が増加傾向にあると、産学の研究チームが発表した。

早稲田大学理工学術院と、食事管理アプリ「あすけん」を提供するaskenらで構成された研究グループは、外出自粛期間中の生活リズムの変化について3万人規模のアンケート調査を行った。8月29日に開催された学会で発表され、体重の増減と睡眠時間の相関関係をはじめ若者が夜型化している傾向などが紹介された。

平日の就寝・起床時刻が遅くなり、休日同様の生活リズムに?社会的時差ボケが減少

10代から30代の若者の傾向では、平日の就寝・起床時刻が遅くなり、いわゆる夜型化していることがわかった。そして平日と休日の生活リズムの差を表す「社会的時差ボケ」も減少傾向に。特に10代の若者のデータに着目すると、平日と休日の差が自粛前の1時間に比べ、自粛後は20分まで短縮していた。ここでいう社会的時差ボケの減少は、平日・休日の関係なく夜型の生活リズムになっている人が増加していることが考えられる。

睡眠時間は全体的に増加傾向。しかし朝型は体重が減少、夜型は増加、「睡眠の質」がカギ

睡眠不足や社会的時差ボケは、概して肥満の要因と言われる。しかし研究グループは「睡眠不足や社会的時差ボケの解消というよりも、朝型―夜型の変化、それに伴う活動量、間食、睡眠の質の変化が、短期間の体重変化に繋がったと考えました」と分析。また年齢による差も無かったとしている。

体重との相関関係だが、減少している人の生活リズムは朝型、増加している人は夜型という傾向だという。さらに睡眠の質とも照らし合わせると、質が悪化している人に体重の増加傾向が見られており、「夜型かつ質の悪い睡眠」をとっている生活リズムの人が、体重増加のリスクを多く抱えていると考えられる。

外出自粛によるオンライン授業やテレワークにより、移動時間を考慮する必要がなくなった人も少なくない。若者世代の間で平日と休日の差がなくなったことにその結果が現れていると見られる。「コロナ太り」解消の第一歩として、夜型から朝型へのシフトや、睡眠の質を高める努力を始めることが有効かもしれない。

【アンケート調査概要】

アンケート実施期間:2020年5月25日〜6月1日
調査方法:「あすけん」アプリ上で、アプリ利用者を対象にアンケート調査を実施
対象者:10代から70代までの男女
有効回答数:30,275人

あすけん:https://www.asken.inc/

プレスリリース:https://www.asken.inc/news/2020/9/11/-3

母子手帳アプリ「母子モ」長崎県西海市で利用可能に 九州初のオンライン相談サービスの導入も

全国200以上の自治体が導入している母子手帳アプリ「母子モ」を長崎県西海市が導入。九州初となるオンライン相談サービスを取り入れた。

母子手帳アプリ「母子モ」を長崎県西海市が導入し、7日から「さいかい子育て応援アプリBabyぐっど」として提供を開始した。全国200以上の自治体で導入している同アプリでは、九州初となるアプリ内オンライン相談サービスを行い、コロナ禍で訪問が難しくなった妊産婦や乳幼児とその保護者との面談をするという。

アプリの機能は以下のとおり。

【自治体から提供される各種制度・サービスの案内】
●子ども医療費助成制度・児童手当など、妊娠・育児時期にあった各種補助制度の情報や手続き方法の案内
●自治体が配信する各種お知らせ
【オンライン化による子育て支援】
●「新生児訪問事業」の面談をオンラインで実施
【記録・管理】
●妊娠中の体調・体重記録(グラフ化)
●胎児や子どもの成長記録(グラフ化)
●身長体重曲線による肥満・やせの程度の確認(グラフ化)
●予防接種 : 標準接種日の自動表示、接種予定・実績管理、
受け忘れ防止アラート
●健診情報 : 妊婦や子どもの健康診断データを記録
【情報提供・アドバイス】
●出産・育児に関する基礎情報
●妊娠週数や子どもの月齢に合わせた知識やアドバイス
●沐浴や離乳食の作り方などの動画
●周辺施設の案内(病院、幼稚園・保育園、公園、子育て施設など)
【育児日記:できたよ記念日】
●子どもの成長を、写真と一緒に記録
●記念日には日付と言葉が入った“初めての記念日テンプレート”で写真をアップ(初めての…胎動/キック/寝がえり/おすわり/ハイハイ/ひとり立ち/ひとり歩き など約150項目の記録が可能)
【データ共有】
●子どもの成長記録や健康データを、家族のスマートフォンなどでも閲覧でき、SNSにも投稿可能

母子手帳アプリ「母子モ」は、株式会社エムティーアイ(東京都新宿区)の提供する東証一部上場企業。今月に入り、西海市以外にも茨城県常総市、福井県坂井市、宮城県大和町でも提供が始まっている。またオンライン相談サービスもこれまでに青森県弘前市と目黒区で導入されており、コロナ禍で妊産婦をはじめとする住民との接触機会減少を懸念する自治体の努力がうかがえる。

長崎県西海市:https://www.city.saikai.nagasaki.jp/

エムティーアイ:https://www.mti.co.jp/

シャープのプラズマクラスター技術が新型コロナウイルスの減少効果を実証

空気中に浮遊する「新型コロナウイルス」にプラズマクラスターイオンを照射すると、ウイルス粒子の数が90%以上減少する、そんな実証結果がシャープから発表された。

空気中に浮遊する「新型コロナウイルス」にプラズマクラスターイオンを照射すると、ウイルス粒子の数が90%以上減少する、そんな実証結果がシャープから発表された。長崎大学と島根大学との共同で行われた実証実験の結果によるもので、過去には2004年の「ネココロナウイルス」、2005年の「SARSコロナウイルス(SARS-CoV)」に対する効果も実証、発表されている。

プラズマクラスターイオンは、シャープが独自にもつ空気浄化技術で、家電量販店で販売されている同社製の空気清浄機やエアコン、冷蔵庫など数多くの製品に搭載されている。その構造は、まず空気中の水分子と酸素分子を電気的に分解。同時に空中に放出された水素のプラスイオンと酸素のマイナスイオンが細菌・カビ・ウイルス・アレルゲンなどの表面で結合し、化学反応などにより働きを抑制するというもの。なお、この実証実験は長崎大学の感染症共同研究拠点・熱帯医学研究所で行われた。

同拠点の安田二朗教授は、同社のプレスリリースで次のようにコメントしている。

“付着したウイルスへの対策としては、アルコールや洗剤(界面活性剤)等の消毒薬が有効ですが、エアロゾル(マイクロ飛沫)を介した感染を想定した対策としてはマスク等の着用以外に有効策がありません。今回、プラズマクラスター技術が空気中に浮遊した状態の新型コロナウイルスを不活化することが実証されたことは、一般家庭だけでなく医療機関などの実空間で抗ウイルス効果を発揮する可能性があると期待されます”

シャープ プレスリリースより